ページ

ラベル 扶揺 伝説の皇后 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 扶揺 伝説の皇后 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年12月27日金曜日

「扶揺」二次小説 情未央(じょうびおう)6

一章 太渊篇 一日の暮れ

(画像出典https://images.app.goo.gl/6xA7jmSVnFFDTi6p8 )
冥界で石榴を勧められた女神の話が頭をよぎったが、私は人間だし、それに、現金だが、不安に浸るより、お腹を満たした方が建設的だった。
その日は、服を着せてもらい、手洗いの使い方を教わって、火口(ほくち)を使おうと奮闘して日が暮れた。何かしらしていないと、じっとしていると気が狂いそうだったのだ。だが、それで一つ分かった。ここはやはり古代だ。これほどの不便を、いくらやらせとはいえ、現代にやる馬鹿はいない。そして、もうひとつ。古代では、私は全く役立たずだ。火をつけることでさえ、これほど手間がかかる。
凝珠は付きっきりで助けてくれ、文句のひとつも言わなかった。私は逆にそれが怖かった。
「凝珠、分かったでしょう。私はもう元の宇文怜じゃないのよ。全くの他人なの。単なる足手まといよ。なのに、どうして…何も言わないの?」初日の夕方、私はとうとうたまらずにぶちまけた。秋の夕陽が空を茜色に彩り、妖しいほどの美しさ。けれど、これほどの恐ろしさで見たことはなかった。
幼い頃、夕方になると、私は決まって泣き叫んだ。光が薄れ、闇が近づく時刻。特に、母が留守の時など、帰ってくるまで泣き止まなかった。今思えば、私が本当に恐れていたのは、闇ではなく、孤独だったのだろう。闇だけなら、私は目を見開いて、黙ってにらみつけていたから。いつか、自分の大事な人が、自分の無力さのせいでいなくなるのではないかという恐怖。
そして、母は必ず帰ってきてくれた。
「大丈夫です、お嬢様。私がおりますから」凝珠がふと微笑んだ。そういえば、朝から彼女以外の人をあまり見かけないが、彼女はいったい、この体の持ち主にとって、どういう関係なのだろう。
「凝珠、あなたは私の…乳母(うば)なの?」どうやらここはバリバリの封建社会のようだが、単なる侍女にしては、彼女の態度はあまりに親身だった。
「いえ、私がお嬢様のおそばにいるのは、あなた様が十二の時からです。奥様…先の夫人が、くれぐれもお嬢様を頼むと私におっしゃいました」
奥様?その人が宇文怜の母親なのだろうか。
「夫人…あの、母はどこ?」他人の母親だが、今はこう呼ぶしかない。
「あの、夫人は…今はお屋敷にいらっしゃいません。お会いしたいですか?」なぜか、凝珠が少し慌てた。こちらを見る目が瞬いている。どういうことだろう。
「もしかして、あまり仲がよくないの?」ふと思い付いた。朝に大騒ぎをしたのに、仮にも親なら、様子を見に来るくらいするのではないか?それに凝珠のこのつっかえた様子。
「とんでもない!お嬢様は、お母上の唯一のお子さまです。どれだけお嬢様を大事にされていたか、私はよく存じております」凝珠が血相を変えた。
「そう、なの。なら、しばらく夫人…母には知らせないでいいわ。心配をお掛けするだけだもの」話の真偽はともかく、娘がいきなり記憶をなくしたと聞けば、動転するのが当然だ。第一、この長い夢が、いつ終わるかもわからないのに。
ふと気づくと、凝珠がこちらをまじまじと見つめていた。
「どうかしたの?」何かおかしなことを言っただろうか。

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月26日木曜日

「扶揺」二次小説 情未央(じょうびおう)5 初めての食事

一章 太渊篇 初めての食事

(画像出典https://images.app.goo.gl/cketBUnJhTC1o9eZA )
「凝珠、今はいつなの?何月何日?何時何分?」
私は内心すがり付くように尋ねた。これが現実だろうと夢だろうと、今疑問に答えてくれるのは彼女しかいないのだ。
私の不安を感じ取ったのか、凝珠は開きかけた口を一旦閉じ、私の目を見て答えた。
「今は刈り取りの月の九日、まだ朝を過ぎたところです」
そこまで言って、彼女は何か思い出したらしい。
「まだ朝餐(あさげ)をお持ちしておりません。何か、召し上がりますか?」
私はそれどころではなかった。刈り取りの月?数字で数えるのではなく?普通なら穀物の収穫は九月もしくは十月だ。昨日十月二十七日だったはずだ。
髪の毛の長さから言えば…
まさか、一年近く記憶を失ったとでも?
「凝珠、私は…昨日からこんなに髪が長いの?私は昏睡していたの?」それなら無理やり説明がつく。
次の返答はその予想を裏切った。
「いいえ、お嬢様は昨日まで…お元気でした」何か躊躇うように口ごもっている。
「嘘ね」曖昧な口調に、思わず口をついた。彼女がはっと顔を上げ、なんとも言えぬ表情を浮かべた。私はそれに息をのんだ。
口に尽くしがたい複雑な感情。悲しみ、切なさ、無力さ、それに…愛しさ。瞳に涙の影を浮かべて、彼女は首を振った。
「いいえ、お嬢様。あなたの御髪(おぐし)は、十二の時から私がおすきしていました。黒くて、綺麗な…琥珀をまとった御髪ですよ」
一瞬、言葉に籠められた愛情に胸が震えた。見も知らない人なのに、まるで…母親のように。
理屈に合わない。私は物心ついてから今まで、厳蒼玲(げんそうりん)として育った。核家族で母親に付きっきりで育てられ、この年まで現代で生きてきた。
この人が言っているのは、私ではない。
それならどうして、水鏡に映っていたのは私の顔だったのだろう。
それ以上口に出せず、私は茫然と黙りこんだ。
 
未知的世界(未知の世界)
それから二日が経った。今日が三日目の朝だ。
あの日、私が口をつぐんでから、凝珠はそっと出て行くと、食事を持って戻ってきた。お盆の中身を見ると、玄米のお粥、青菜の茹でもの、黄色い、恐らく卵で作った小菜が並んでいた。お粥からは湯気が上がり、お米の甘い香りがする。
目の前のお盆から、凝珠に眼を移した。彼女は微笑むと、まるで子供に言うように応えた。
「どんな状態でも、ご飯は食べなければ。身体も動きません」
私は、うん、と頷いた。声が出せなかったのだ。

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月24日火曜日

「扶揺」二次小説 情未央(じょうびおう)4 誰の意識か

一章 太渊篇 誰の意識か
(画像出典https://images.app.goo.gl/jUaJGnfsVeurBzXi8 )
気付いたときには、最初にいた部屋に座っていた。あまり覚えていないが、池の畔(ほとり)に座り込んでいた私の肩に誰かがそっと触れたこと、見上げた顔は逆光で見えづらかったが、壮年の男であること。彼は私がどうみても正気でないのに気付いたらしく、余計なことを一切言わずに二人の女性を呼んで私を両側から支えさせ、部屋に戻らせた。
名前も知らない、だが有能らしい彼のお陰で、気付けば肩に上着らしきものが掛けられ、手には温かい、それでも火傷する熱さでない湯飲みを持たされていた。そのせいか、私は目を開けたままの痴呆状態から意識を取り戻した。相変わらず、頭の半分は動いていない気がするが。
視線を巡らすと、さっきの女性が目に入った。小さな茶卓の傍に座った私の斜め前にひざまずき、僅かに此方を見上げている。その視線に、怒りや薄気味の悪さを探したが、見当たらなかった。彼女の眼に見てとれたのは、心配と不安だった。まるで見知らぬ人間だと言うのに、その表情に少し慰められて、私は口を開く気になった。少なくとも、敵意ではない。
「あの…立って下さい。落ち着かないの」
私が意識を戻すまで、まさかずっとひざまずいていたのだろうか。両手をきちんと前で揃えている所を見ると、礼儀作法の一環の様だったが、奇妙で居たたまれなかった。
「お嬢様…侍女にそのような口をきかれないで下さい。夫人が聞かれたら、私たちが罰を受けます」くっきりとした眉を不安げにひそめている。まじまじとその顔を見つめた。三十代前半、丸顔だが腮(えら)が張り、頬に赤みが差している。小ぶりな口と黒々とした瞳。印象として、人を騙す性格には見えなかった。
侍女?
今時、どういう人権感覚だろう。好き好んでこんな自称を使うとしたら、時代劇気取りの馬鹿か、よっぽどの権力者が自宅で封建時代ごっこをやらせているかだ。どちらにせよ、まともな話ではない。
「あなた…名前は?」
「凝珠(にんじゅ)です、お嬢様…」快活そうな顔が悲しみと恐れに歪んだ。
「お嬢様、本当に覚えてらっしゃらないのですか…夜にお休みになった時には、いつも通りのお嬢様でしたのに…私が下がってから、何かあったのですか?」
それは私が知りたい。けれど、担がれているという疑いも、この人の顔を見ていると口に出せなかった。私は世間知らずな方だが、人の本気か嘘かを分からないほど鈍くはない。問題は、この言葉が本当の場合、この夢も本当になってしまうことだ。
「あなたは凝珠、私は…宇文…?」呟いた瞬間、頭を殴られたように衝撃が走った。
穿越(タイムスリップ)?
あり得ない。
目覚めてから今までの出来事が、一気に押し寄せた。
古風な室内、開発されていない未開の平野、奇妙な衣服、芝居がかった言葉遣い。
嘘よ。これはドラマではない。現実だ。この広大な国には、今でも古装劇のロケが出来る未開発の平野など幾らでもある。私は誘拐されたのだ。
なら、この髪の毛は?いつ、こんなに伸びたの?記憶がない。覚えがないのだ。

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月22日日曜日

「扶揺」二次小説 情未央(じょうびおう)3 驚愕と恐怖

一章 太渊篇2 驚愕と恐怖

(画像出典https://images.app.goo.gl/qeiP9YPgYSNehMH88 )
後になって、彼女の名前も性格も知るようになるのだが、この時の私はいきなり扉が開いて人が入ってきたことに本格的なパニックになっていた。第一印象の彼女は、頭の両側で髷を結い上げ、残りの長い髪を背中に垂らし、片手に木の桶を抱え、もう片手で襖(ふすま)を開いている。顔を半ば伏せている所を見ると、桶の中に水が入っているらしい。
女性が顔を上げた。私が見つめているのに驚いた様で、眼を見開いている。
「お嬢様、もう起きてらっしゃったんですか?いつもはまだ寝ておられる時間なのに」
敬語?何故年上の人に敬語で喋られるのだろう。
「お嬢様?」抑揚の無い声で、初めて口を開いた。
「お嬢様、頬が、なぜ片方だけ赤いんです?」光を背にしているせいか、私の様子がよく見えるらしい。待って。
「お嬢様?」私はそんなものになった覚えはない。今時、そんな時代錯誤の呼び方は聞いたこともない。
「どうしたんです?まだ眠たいのなら、お休みになってください。お水は置いていきますから」私を伺う様子で、寝ぼけていると思っているのが分かった。
本当にそうなのだろうか。
名前。私の名前。
「私は…蒼玲よね?」
「お嬢様?」彼女に呼ばれる度、足場が削れていく気がした。寝台からもがくように降り、眼を見張る彼女から桶をもぎ取って床に置く。水が跳ね、そのまま彼女の肩を掴んだ。
「私の名前。知ってる?名前で呼んで。私は…誰だか知ってる?」今の私は、自分が人間ということ以外、何も確かではなかった。
ようやく、彼女も私のおかしさに気付いたらしい。
「お…どうされたんです?お嬢様は宇文怜(うぶんりん)お嬢様ですよ。宇文府のご長女です」私をおどおどと見つめている。ふいにかっと怒りがこみ上げた。私より年上だと言うのに、何を怯えているのだ?
「ふざけないで!お嬢様?宇文怜?これは現実よ、だからさっさと本当の事を言って。私は家に戻らないといけないの。人を馬鹿にするのも大概にして!ここはどこ?」
「せ、泉都…泉都(せんと)に有る宇文府です」私に肩を揺すぶられて、本気で怯えた顔になっている。それでもまだ言い張るつもりらしい。泉都?宇文府?南北朝時代の皇族だとでも?
「なら、私は誰?」
「お、お…旦那様のご長女で、宇文怜(うぶんりん)様です。先の夫人と旦那様の一人娘で、お屋敷の大姐(おおひめ、嫡出の長女)。兄君と妹君がいらっしゃいます。お嬢様、しっかりなさって下さい。気分がお悪いんですか?」
それ以上聞いていられなかった。彼女を突き放し、襖に突進して押し開ける。立ち竦んだ。
私は板張りの廊下に立っていた。一歩降りた所は丈の短い草地。少し離れて、竹の繁る林が広がっている。左手に廊下が続き、別の古風な建築に通じていた。右手には草地が広がり、水気の有る風が吹き付けてくる。濃厚な土の匂い。草木は露を帯び、雨が降ってからそう時が経っていない事を示していた。
一気に情報が押し寄せる。そして、見知ったものは何一つ無かった。
只の一つも。
水。鏡。私は誰?この世界は何処に行ってしまったの?
本能的に、建物の方ではなく、風が吹く右手に走り出した。後ろで叫び声が聞こえ、廊下を反対方向に走る足音がする。
「誰か来て、お嬢様が、お嬢様が…」
足が冷たい。濡れた泥が纏わりつく。かじかんだように上手く動かない指で必死に裾をたくしあげて走った。降り注ぐ日光は、朝とも昼とも区別がつかない。
幾らも走らぬ内、ちらちらと揺れる光が眼を突き刺して、私は瞬いた。
(画像出典https://images.app.goo.gl/3ds12fvANVBUS7Yi9 )
大きな池。広さは見渡せる程で、縦横になみなみと水を湛えている。向こう岸には雑木林が広がり、彼方に水田らしきものと山々が連なっていた。雨で増水したらしく、岸辺の水草がゆらゆらと不穏に波に揺れている。人の手が入っているらしく、草は茂っていても視界は開けている。
あまりに広大で、そして、あまりに人の気配が無かった。ビルも、車も、電柱も、人家も。平野が広がっているようなのに、密集した人家が見当たらない。
時が止まったような気がした。風に草が揺れ、ちゃぷちゃぷと波が揺蕩う。
ゆっくりと、ゆっくりと片膝を折り、水辺にひざまずき、水面を覗きこんだ。
もしも、その時見えた顔が赤の他人のものだったなら、私は間違いなく気絶して池に転げこんでいただろう。
池に映っていたのは私の顔だった。だが、完全な私自身の顔ではなかった。
色味の無い顔色。呆けたように見開いた瞳。黒く信じられない量の髪が顔を縁取ってうねり、肩から前に落ちかかって、水の中に住む幽鬼に見えた。
その女がまとっているのは、着なれた寝巻きではなかった。白っぽい襟の無い打ち掛けに似たものを喉のすぐ下できっちり合わせ、片手で喉元を掴んでいる。のろのろと見下ろすと、白ではなく縹(はなだ)色だった。垂れ下がったこれは、本当に、髪の毛?
ぐいと片手で引っ張った。痛い。離れない。両手でやっても同じ。
嘘よ。一晩で髪がこんなに伸びる訳がない。この服。芝居の衣装としか思えない。けれど、これほど目が粗い布は見たことがない。ここまで再現する必要が?
昨夜から、どれ程時間が経ったの?なぜ何も覚えていないの?母は、父はどこにいるの?
私は記憶を失ったのだろうか。
それとも、世界を失ったのだろうか。
背中から、慌ただしい足音が近付いてきた。

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月20日金曜日

「扶揺」二次小説 情未央(じょうびおう)2 我が身は何処に

情未央(想い、未だ尽きず)
一章  太淵国(たいえんこく)篇1 我が身は何処(いずこ)に
(画像出典https://images.app.goo.gl/aTGHAeRbaqu2ZV6CA )
私はふっつりと眼を開けた。
天井。木目の綺麗に整った古風な造り。父方の実家で見たものに似ている。
待って。私は自分の部屋で寝ているはずよ。我が家は現代家屋なのに。
うっすらと肌寒い。無意識に身体の上を探りかけて、ぴたりと手を止めた。薄いタオルケットのようなものが二枚重なっている。昨夜掛けた毛布ではない。
鼓動が急速に早まり出す。息を深く吸い込むと、覚えの有る、だが寝室で嗅ぐはずのない匂いが喉に広がった。雨に濡れた土の匂い。
私の部屋は二階で、窓は開いていても土の香りがしたことはない。第一今は秋の初めで、朝方に雨が降ることはほとんど無い。
夢にしても、匂いの有る夢など初めてだ。それに、この肌に触れる風の動き。眠っているときに夢は見るが、だいたい自分は夢だと自覚している方だ。
これは夢じゃない。
見えかけた恐れの頭をぴしゃりと叩き落とし、ことさらゆっくりと起き上がった。私は寝起きに眩暈(めまい)がする時がある。
そして固まった。
二枚合わせの木の襖(ふすま)。ぴったりと閉じているせいで、光も風も入らない。松の浮き彫りが素朴に入れてある。床は敷物と言うには簡単な、藺草(いぐさ)に似た筵(むしろ)が敷かれた板張り。鈍く黒ずんだ、輝きの無い金属の蝋燭立て。載せてあるのは私の知っている細くて真っ白な物ではなく、太さが五倍程の黄色を帯びた蝋の筒だった。私が座っているのは、自分のベッドより少し高い寝台で、そろそろと手で触れてみると、木の台の上に何かの毛皮が敷かれ、その上に目の粗い織物が掛かっていた。
茫然と顔を上げると、足元の壁に小窓が開いていた。枕二つ分程度の大きさで、木の窓が片側に寄せてある。太陽の光がそこから入っていた。
さっきの風も、この窓からだったのだ。
文章にすると、私は十分冷静に見えるが、この時私の頭は真っ白だった。疑問が押し寄せてパニックになるところを、心か身体かが遮断している。半ば機械のように、目で見て触れられる物から情報を読み取った。
私の部屋でないどころか、我が家でもない。この空間は、少なくとも一般の住居ではない。博物館の古代展示室に入り込んだか、今人気の古装劇のセットに連れ込まれたようだ。
夢なのだろうか。ここまで嗅覚も、触覚も、視覚も明晰な夢は見たこともない。
寝ている間に誘拐されたのだろうか。まさか。我が家は自慢ではなくお金はない。出来の悪い芝居でもあるまいし。考える間に息を詰めていた。詰まったような喉に必死で息を吸い込み、ふいに怒りがこみ上げた。覚めたいときに覚めるのが夢だ。いい加減にして!
奇妙に痺れた頭で、右手を上げて思い切り自分の頬を打った。
弾けるような音と衝撃に目を閉じた。右頬がじんじんと痛む。
期待を込めて、ゆっくりと眼を開けた。
変わらない。
窓、襖、寝台。相変わらずの博物館景色。
無意識に後ずさった。寝台の後ろの壁に背をつける。
ここは私のいる場所ではない。
襖が押し開かれる音がした。私は座ったまま飛び上がった。
入ってきたのは、私より一回り年上の女性だった。


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月19日木曜日

「扶揺 伝説の皇后」原作トーク6 魔法の国のお姫様、雅蘭珠❗

(画像出典https://images.app.goo.gl/BWRJTFGvkoSmrxRu6 )
皆さんこんにちは、リンアルです。ドラマ「扶揺」の原作トークは今回で一旦切り上げることにいたしますね☺️最後を締めるのは、ヒロイン扶揺の良き友人にして、戦北野を追いかけ回すやんちゃな姫君、雅蘭珠(がらんじゅ)です🎵ドラマでは、戦北野を何年も追いかけながら、なかなか思いが通じなかった彼女。物分かりのいいスマートな恋愛が多い今、好きな思いを率直に行動に移す彼女、思わず尊敬してしまいます。(もちろん、相手の嫌がることはしないのが常識ですが…)
さあ、そんな彼女の魅力を、原作とあわせて見ていきましょう🎵
まずはドラマから…

巧葉族(こうようぞく)の姫君。12才の時、天熬(てんごう)国の王宮に来て、母親の髪を洗ってあげている戦北野(せんほくや)を見かけ、一目惚れする。それからずっと、一人で戦北野の行くところをどこでも追いかけていく。ところが、扶揺の出現で、恋のライバルができることに…
それでも、扶揺は全く戦北野に友人以上の気持ちはないため、扶揺と雅蘭珠は生死を共にする友人になる。

可愛い雅蘭珠✨相手がどんな思いでも(追いかけて数年の戦北野が、ころっと扶揺に惚れ込んでも)、どんなに強くても(戦北野は武勇で名の知れた烈王です)、自分の力全てで相手のためを思うところ、恋愛と言わず、人間関係の理想ですよね👍

それでは、原作では…
ドラマには出てきませんが、原作の五州には扶風(ふふう)という国が出てきます。雅蘭珠はその国の王女です。
その1、扶風国とは…
ドラマでは、蒼穹(そうきゅう)国には、不思議な術を使う仙人に似た人々がおり、五州の平和を守るためにその他の国を統率している、という設定でしたよね。原作でもそれは変わりません。蒼穹国が神術(しんじゅつ)を使うのに対し、原作にだけ出てくる扶風国は、巫術(ふじゅつ)を使う術師(じゅつし)が大きな力を持つ国です。彼らは、人の精神を操ったり、病気を癒したり…ということができるので、原作小説では、蒼穹と並んで神秘の国として描かれています。ドラマの中で、雅蘭珠が扶揺の顔をめくらましで変えてあげるシーンがありますよね?彼女が不思議な術を使えるのは、こういう背景があったのです❗
(画像出典https://images.app.goo.gl/sfQXe72szNvSQ3TGA )
その2、皇后ではなく、女王になる❗
ドラマの中で、失明や命の危険を乗り越え、めでたく戦北野と思いが通じあった雅蘭珠❤️婚礼の場面は見られませんが、きっと大瀚国の皇后となり、戦北野と幸せになったのでしょう。
しかし、原作小説では、雅蘭珠は戦北野と結ばれません😢残念ながら…原作の戦北野は、要領が悪いと言うか、一途すぎて思いが自分でも変えられないというか…扶揺への感情が忘れられず、そんな状態で雅蘭珠に応えられない、ということで、結局雅蘭珠を受け入れないんです。(ばか、融通のきかないやつ❗)この点、ドラマの方が幸せになれますよね…
それでも、雅蘭珠はかっこいい✨原作小説では、祖国の扶風に帰った彼女は、非烟(ひえん)に囚われた父王を救いだし、弱った父に代わって扶風の女王となります🎵ここから、五州には、「五聖」(扶揺、長孫無極、宗越、雲痕、戦北野)に加え、二大女王(扶揺、雅蘭珠)が誕生したのです❗
(ちなみに、「五聖」とは、原作に出てくる言葉。それぞれ、若くして優れた才能に溢れ、一国の主となった彼らの敬称です🎵)

いかがでしたか?今回で、「原作トーク」は一旦終わります✨ご覧になった方、お楽しみいただけたら幸いです🎵
さらに、何度かお知らせしていますが、「扶揺」の二次小説「情未央(情、未だ尽きず)」、いよいよ始まりました。ぜひ当ブログにおいでください✨待ってますよ🎵







にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月18日水曜日

「扶揺」二次小説 情未央(じょうびおう)1 モノローグ

(画像出典https://images.app.goo.gl/nskLKUTGdBvzjRCU9 )
情未央(想い、未だ尽きず)-
宗越(そうえつ)×蒼玲(そうりん)×雲痕(ゆんはん)
序章 現代回顧(げんだいかいこ)

今まで多くの物語を読んできた。幼い頃から字を覚えるのは早かったし、初めて文章を読んだのは五歳になる前だった。身体能力に限り有る子供にとって、世界は驚きと希望に、そして恐れに満ちていた。童話から神話、歴史。それらには哀しみが、歓喜が、絶望が、愚かさが詰まっていた。もっとも、五歳児には言葉の記す情緒の半分も理解できていなかったが。
私が世間知らずで、同時にひどく早熟な口をきく子になったのは、それも原因だったのだろう。私は赤子の時から、慢性的に夜眠れぬ子だった。やがてしきりに発作を起こすようになり、両親を、特に母を、心身共にすり減らしたこの病は、初等教育を終える前にようやく終わりを告げ、私も肉体の制約から徐々に解放された。
ーああ、人間の回想は、やっぱり長くなるらしい。こんなに弱っていなければ、子供の記憶が甦ることも無かったのに。
私の密かな愛読書は恋愛小説だった。それも同世代の少女が好むような現代物ではなく、歴史を扱ったもの。英語圏ならhistorical romance (ヒストリカル.ロマンス)というやつだ。奇妙な所で醒めていて、現実にはあまり幻想を持てなかったし、俳優にもアイドルにもこれっぽっちも興味がなかった。過去の虚構の中でだけ、私は息をつき、希望を抱くことができた。
それでも同じパターンには時折辟易した。何故ヒロインは一人では足りず、いつも複数の求愛者が必要なのだ?現実、我が国の男女比率は一人っ子政策のせいで男が多いから、空想にも影響があるんだろう。
勿論、こうした作品はほとんどが女性の想像の産物だ。つまり、愛されたい、求められたいという望みは誰もが持っていても、女性の方が夢をもちがちなのだろう。
自分の厄介な性格のせいで、歴史の中に溺れながらも、三角関係には冷ややかだった。同時に二人の男を愛するなんてことは、倫理性を抜きにしても不可能だ。どちらにも不誠実で、どちらにも不実を疑われるのが落ちだ。男が同じ幻想を持てば途端に非難轟々なのに、女の幻想は蔓延されていて良いのだろうか。
うん?ちょっと待った。私の考え方は一夫一婦制が浸透した現代人の考え方だ。古代は死亡率の高さと結婚年齢の低さ、労働力の必要性の高さ、最後に医療知識の欠如等から一夫多妻制が当然だった。避妊の意識が低いため、確実に子孫を残すには出産の危険を分散する必要があったのだ。たとえ妊娠から出産の時期を無事に乗り越えても、妊娠を繰返しているうちに確実に女性は健康を損ない、古代の過酷な環境の中で寿命を縮める。
つまり、愛も現実の前で変わるのはどの時代でも同じだということ。
そう考えていた。私は両親との愛情を除けば恋も知らない、無知な少女だったのに。
この一生、そうして過ぎると思っていた。

眼を開けているのに、ここにいない彼らの様子が鮮やかに浮かぶ。雪衣を翻し、此方に振り向く青年。玉のような肌、櫻(さくら)色の唇、墨色の瞳、穏和に見えて他人を寄せ付けぬ孤高のたたずまい。
もう一人。黒の披風(風よけ)をなびかせ、こちらを見据える少年。繊細で背の高い立ち姿。感情を表さぬ冷悧な面差し。
けれど、私は知っている。
五州の医仙と讃えられる青年の、思考は冷徹で行動が冷酷に見えても、流す涙がひどく熱いこと。微笑むときに皮肉げに唇を僅かに吊り上げること、そして彼のもう一つの姿。殺戮と救済の危うい均衡を、己の意志一つで保つその誇り高さ。
寡黙で冷悧な少年が、養父の過去と自らの出生を知った時の苦悩。復讐と裏切り、罪悪感の中で必死に選択し、義理の妹を守り、育ての恩を忘れられずに、実の一族の仇を殺せなかった人。
傍にいてくれと、抱きしめた腕のすがるような強さ。

どうしてこれほど、知ってしまったのだろう。
なぜこの世界は、これほど無情なのだろう。
世界に緣を司る存在がいるならば、何としても引きずり出して、あるべき人生を彼らに償わせたいのに。
幼くして一族を殺される事も、知人に裏切られる事も、記憶を失う事も、寿命を自分で削る事も無く、受けるべき愛情と幸福をつかんで生きられる人生。
私と出逢うことのない人生を。

どうしてこれほど、愛してしまったのだろう。


にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月17日火曜日

「扶揺」二次小説 情未央(じょうびおう) 宗越×蒼玲×雲痕 前書き

(画像出典https://images.app.goo.gl/wHM6E5bC6wqJzGR67 )
こんにちは、リンアルです。ドラマ「扶揺」にどっぷりはまってしまったせいで、中国語の原作を読了しただけでなく、なんと二次小説を書くことに…
下から、二次小説の注意書です。読まなくとも構いませんが、できればお読み下さい👌

その1、ドラマと原作の世界観を一緒にしています。

その2、ヒロインは、現代から「扶揺」の世界(五州)にタイムスリップした蒼玲(そうりん、ツァンリン)です。

その3、カップリングは、宗越×蒼玲、雲痕×蒼玲のトライアングルです。

その4、ヒロイン蒼玲のモノローグ(独白)から始まります。

それでは、どうぞお楽しみ下さい❗
にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月16日月曜日

「扶揺 伝説の皇后」原作トーク5、戦北野は一途な皇子❗

(画像出典https://images.app.goo.gl/AGzUzXhi8qGwfYT1A )
皆さん、こんにちは。今回は、「扶揺」でヒロイン、扶揺を巡って長孫無極とライバルになる、戦北野(せんほくや、チェンベイイェ)を紹介します🎵このキャラクターを演じた俳優さん、ガオ.ウェイグヮンさん主演の時代劇「三生三世枕上書」も、もうすぐ中国公開ですね👍
実は、ドラマでは宗越と長孫無極に気をとられ、この方にあまり注目していなかった私。そこで、原作の紹介も合わせ、彼の魅力を考えます❗
まずはドラマから…

北の国、天熬(てんごう)の王、戦南城(せんなんじょう)の弟。天熬の烈王(れつおう)。部下思いの情の深い性格。兄の王、戦南城からは王位を脅かす存在として疎まれ、命を狙われている。太渊で出会った扶揺に恋し、姚城で死ぬ寸前の扶揺を救う。後に扶揺たちの協力で、天熬の王位を奪い、国名を大瀚と改めて、彼をずっと追いかけていた雅蘭珠(がらんじゅ)とカップルに…

悠然とした佇まいが印象的な俳優さんですよね😁武勇に優れた烈王、しかし、子供の時からの母親思いで、その姿には雅蘭珠も一目惚れ😌🌸💕
では、原作では…

その1、不遇の皇子から新たな国の皇帝へ
原作では、天熬の数ある皇子の一人だった戦北野。兄の皇帝、戦南城とは年が離れており、武勇に優れて人柄の温かい戦北野を警戒してはいるものの、確たる理由も無しに始末できないのはドラマと同じです。さらに、戦北野の母親、静太妃(せいたいひ)を人質に取り、戦北野は言うことを聞かざるを得ません。ドラマでは、戦南城は太渊国に戦北野を行かせ、他国で彼を殺そうとします。もちろん、失敗するのですが…
原作では、天熬国に囚われの母を助けるため、戦北野は密かに、魔物が潜む長瀚山(ちょうかんさん)を越えて天熬に帰ります。皇帝の待ち伏せもあるなか、過酷な道中を扶揺や部下たちと共に抜け、皇都にたどり着いたときは、忠実な部下の紀羽(きう)は片腕を無くし、残り二人の部下も傷を負うという、壮絶な結果でした。
扶揺の助けを得て、母を助け出した戦北野は、とうとう国のためにも王座を奪う決心をし、領地の葛雅(かつや)砂漠に帰って、軍備を整えます。その間、ドラマと同様に、扶揺は戦南城に取り入り、戦南城の信頼する弟の戦北恒(せんほくこう)を陥れます。(恐ろしい…相手は悪人だとはいえ…)結果はご存じの通り、戦北野は天熬国を無くし、新たな大瀚国の皇帝となりました。そして、一番の功を立てた扶揺を、瀚王(かんおう)に任命します。国名の「瀚」が入っていることからも、扶揺への思いが伝わりませんか?(彼女はおれの身内だ❗みたいな…)

その2、母親は悲しい身の上?

(画像出典https://images.app.goo.gl/RWYjzGSTwQKiEjzv8 )
ドラマでは、優しい中に子供を守る強さを秘めた、戦北野の母親、静太妃。原作では、悲しい運命に苦しみながら、それでも息子を愛する、ドラマより複雑な女性です。
静太妃は元々、大瀚国のひとつ前の国、金国(きんこく)の皇后でした。しかし、戦北野の父親である、大瀚国の初代皇帝が、金国を滅ぼし、大瀚を建国したのです。さらに、美しい彼女を、滅んだ国の皇后なのに、無理矢理に自分の妃にします。そこで生まれたのが、戦北野なのです😢
望まぬ子供だったのに、静太妃は戦北野を可愛がります。それでも、やはり苦しかったのでしょう、戦北野が幼いとき、彼女は夢遊病になり、夜な夜なさ迷うように。小さい戦北野は、母親が夜中に怪我をしないように、部屋の入り口で眠ったとか。昼間は母の髪を洗う姿、ドラマでもありましたよね❤️(あんな子供が欲しい❗)
(画像出典https://images.app.goo.gl/iqyFgVRPjsKjLVc56 )
母の沈みがちな生活を明るくするため、戦北野は心がけて前向きに生きるようにします。彼の豪快な性格、なおかつ女性に優しいところは、こんな経験から来ているんです❤️
だから、彼にとっては、女性とは守るべきもの。扶揺に出会ったことで、彼は「自分で戦う女性」に初めて会い、強烈な印象を持つのです🎵
いかがでしたか?ドラマ「扶揺」、次回は戦北野を愛する「くっつき姫」雅蘭珠を取り上げます❗さらに、「扶揺」の二次小説をついにアップしますので、どうぞご覧ください❗


2019年12月15日日曜日

扶揺 伝説の皇后 原作トーク4 寡黙な少年、雲痕❗

(画像出典https://images.app.goo.gl/PzqJvMGse9awuMVi6 )
皆さんこんにちは、リンアルです。さて、前回取り上げたのは、「毒舌男」の宗越(ツォンユエ)でしたが(この呼び方、実際に原作小説で扶揺がしてるんですよ🎵)、今回は、宗越の弟にして寡黙な少年、雲痕(ユンハン)です❗ドラマでは脇役ながら、もう彼のことが好きで好きで…皆さん、苦悩する少年が気になってたまらない❗という方、いませんか?同志の方、どうぞ下からお読みください❤️
まず、ドラマの中では…

太渊国の王位を狙う悪役の国公、斉震(チーチェン)の養子。常に黒装束にマントを羽織り、単なる悪の忠実な部下かと思いきや、「義父上」と呼びかけることから、斉震の養子であると分かる。育ての恩から斉震に忠義を尽くし、共に育った斉震の一人娘、斉韵(チーユン)に兄としての愛情と、ほのかな恋心?を抱く。しかし、国公府で怪しい動きを見せる名医、宗越を問い詰めると、衝撃の秘密を明かされて苦悩することに…
(画像出典https://images.app.goo.gl/gpqJ1spQRyAGQV5u9 )

泣きますよね😢自分の実の親は育ての親に殺されたと知り、それでもたやすく育ての恩を忘れられずに、「斉韵は無実だ、復讐に巻き込まないでくれ」と兄の宗越にひざまずく場面❗思わずうなってしまった変な私です😁
実は、原作ではドラマと違い、さらに魅力的なんです🎵

その1、雲痕は太渊の王族ではない?
前回の「原作トーク3」で書きましたが、雲痕と宗越は原作では兄弟ではありません。同じ女性を好きになる設定はそのままですが…
なので、当然、王族ではないのです。さらに、原作には斉震も登場しません(驚き❗)強烈な悪役ですが、ドラマのオリジナルキャラクターなんです。まあ、宗越の一族の仇であるキャラクターはいますので、その人物がモデルなのでしょう。
(画像出典https://images.app.goo.gl/SMxnbYKKxuw3XLEa7)この人が燕烈❗
雲痕は捨て子です。実の父親はなんと、ドラマの燕烈(えんれつ)なんです❗皆さん、覚えていますか?扶揺の弱気な元カレ、燕驚塵(えんけいじん)にたびたび、「家のためだ」と悪事を強いる父親ですよ。つまり、燕驚塵と雲痕は、原作では異母兄弟になります。(❗❗)まあ、端正な顔立ちは似ていないこともない…かな?(俳優さんの顔で勝手に考えています🙇)
幼い頃に、燕烈の家の事情で、侍女の母親と一緒に捨てられた雲痕は、土から這い出してなんとか生き延びます。そう、ただ捨てられたのでなく、残酷にも生き埋めにされたのです😵母親は、幼い雲痕を地上に押し上げて、自分は穴の中で息絶えてしまいます😭
そんな彼を拾ったのが、雲馳(ユンチ)という太渊の重臣。雲馳は雲痕を養子にします。そう、雲痕の「雲」は名字で、ここから来ているのです。しかし、雲馳も善人ではありません。彼は燕烈とは政治上のライバルで、将来に雲痕を利用するために拾ったのです。そして雲痕は、玄元山で扶揺と出会います…
その2、愛した相手は…?
生き別れの兄、宗越と共に、仇の娘の斉韵を愛してしまう雲痕。
切ないラブラインですが、原作で宗越と雲痕が愛するのは、なんと、扶揺なんです❗
嘘でしょ?と思われました?本当なんです。原作では、扶揺は長孫無極をはじめ、燕驚塵、戦北野…まではドラマと同じですが、宗越と雲痕も彼女に恋するキャラクターなんです✨まさしく扶揺、最強のヒロインですね😁
だけど❗これじゃ、あんまりだと思いませんか?恋の競争率が高すぎる!あまりに「扶揺」の世界にはまった私は、とうとう自分で二次小説を書くことに…宗越と雲痕の兄弟がメインですが、「扶揺」が好きな方、どうか当ブログにお越しください❗オリジナルヒロイン、蒼玲と、美しき兄弟の出会い、これからアップしていく予定です❤️

その3、実力で太渊の皇帝に
ドラマの「扶揺」では、雲痕は太渊の王族だったために、一夜で王になったのでしたね。原作では、雲痕は自分では望まぬながら、国のために皇帝に推薦されます✨
太渊国の代表として、天熬の武術試合にやって来た雲痕。扶揺の優勝のため、準決勝対戦で試合を放棄した雲痕は、そのせいで、太渊国に戻ったあと、養父の雲馳に勘当されてしまいます😵メンツを潰した!というわけですね。それを恨みもせず、扶揺を守るために彼女と共に蒼穹まで一緒にいた雲痕ですが、扶揺と長孫無極がカップルになったあと、彼女の幸せのため、黙って去ります😭
その後、雲痕を捨てた実の父親、燕烈は、息子の燕驚塵が扶揺のために死んだあと、太渊国を乗っ取るクーデターを起こします(斉震のモデルですね😁)成功はしたものの、皇帝になったばかりで死んでしまいました😵さあ、困ったのは太渊国です。燕烈の跡継ぎはおらず、クーデター後の国は不安定。そこで、大臣たちは燕烈の死後、他国の侵攻を防いだ雲痕に皇帝の座を差し出します。武芸に優れ、なおかつ権力にも皇位にも欲がない雲痕はこうして、国のために推薦を受けて、太渊の皇帝となったのです🎵

いかがですか?お楽しみいただけたら幸いです🎵次回は、お待ちかね、長孫無極のライバル、戦北野を取り上げます❗








2019年12月11日水曜日

扶搖の原作トーク その3 宗越は悲劇の皇子❗

(画像出典https://images.app.goo.gl/3N4KTg7PzqRLDa4x9 )

こんにちは、リンアルです。今回は、「扶揺」の前半からの重要キャラクター、宗越(そうえつ、ツォンユエ)について…

まずは、ドラマの設定から。
若くして、五州でも有名な名医。その腕の良さから、「医聖」の二つ名を持つ。もっとも、愛想は悪く、ヒロイン扶揺に「死郎中」などとからかわれる。
太渊国のかつての皇太子、文懿(ぶんい)世子の長男。権力争いのため、幼い時に無実の罪で一族を皆殺しにされ、陥れた張本人の斉震(チーチェン)への復讐が、彼の悲願。
もう一つの希望は、唯一生き別れた弟を見つけること。だが、ついに再会した弟は、なんと、憎き仇の養子になっていた…

現実の世界なら、そんなこと、信じられませんよね😢もちろん、これにも深いわけが…ドラマを見た方は、ご存じかも?



ここからは、原作のお話…
その1 お国が違う
ドラマでは、太渊国の皇族である宗越。原作では、ドラマに出てこない国、軒轅(けんえん、シェンイェン)の皇族です。ちなみに、彼の名字も「軒轅」で、本名は軒轅越(けんえんえつ)。
その2 雲痕とは兄弟じゃない⁉️
ドラマでは、生き別れた弟の雲痕(ユンハン)と再会したのに、あわや、兄弟で敵味方になってしまいそうな緊張感があった二人。なにせ、お互いにとっての仇のはずが、弟の育ての親になっちゃったわけですから…
原作では、宗越と雲痕は他人です。宗越は軒轅国の皇族、雲痕はドラマ通り、太渊国の出身。扶揺が彼らの共通の友人だったので、知り合うことになります。
ではなぜ、ドラマでは兄弟なのでしょう?
原作でも、彼ら二人の愛する女性は同じです。しかし敵対することはなく、同じ思いに苦しむ友人と言った感じ。年齢も、宗越が28歳ほど、雲痕が20歳前後と、少し離れています。雲痕が太渊の皇帝になっても、宗越を「軒轅兄さん」と親しむほど。そんなことから、ドラマの脚本家は、二人を本当の兄弟にしたのかもしれません❤️

その3 最後は皇帝に?
ドラマ終盤、重傷を負った斉韵(チーユン)を抱いて、治療の為消えた宗越。その後、田舎の村で、二人がささやかに幸せを築こうとするシーンがあります。
(ああ、これでも十分切なすぎる…)
しかし❗原作では、宗越は愛する女性とは一緒になれません。😭
軒轅国の権力者に一族の復讐を遂げたあと、皇族の彼は、新たな軒轅国の皇帝となります。
自分を捨ててまで、両親のための復讐は果たしたものの、愛した女性は友人以上にはならず、孤独のうちに、「国のための皇帝になってほしい」と彼女が望んだ皇位につきます。

しかし、愛する女性を忘れられなかった宗越は、とうとう終生、皇后を迎えなかったのです❤️

原作のお話はいかがでしたか?
ちなみに、「愛する女性」とは、斉韵(チーユン)ではないのです❗
詳しくは次回、お楽しみに🎵
にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月10日火曜日

扶揺 伝説の皇后 原作トーク2 長孫無極の悲しい秘密❗

(画像出典https://images.app.goo.gl/75zYgy7awieSVQXSA )
はじめまして、リンアルです。「扶揺」をご存じの皆さん、今日はヒロインの相手、長孫無極(チャンソン ウジ)について書いていきます。

まずはドラマの設定を…

五州の王国をまとめる天権国の皇太子。不思議な術を操る国、蒼穹(そうきゅう)に弟子入りしており、武術だけでなく知能もずば抜けている。
天下を滅ぼす「五色石」を持った少女を探すため、そして、太渊(たいえん)国の内乱を防ぐため、身分を隠して太渊国の王族、軒轅旻(けんえんみん)に成り済ます。
その途中、玄元山で、下働きだった扶揺と出会い、興味を持つ…


ここまでは皆さん、ご存じの方もいるかと。では、原作では…

原作では、ここが違う❗
その1  天権国は存在しない
原作の五州大陸には、七つの国が存在します。
ドラマに出てくるのは、天権(てんけん、長孫無極の国)、太渊(たいえん、宗越と雲痕、扶揺の国)、天熬(てんごう、戦北野の国)、蒼穹(そうきゅう、長孫無極が弟子入りした国)の四か国です。
しかし❗
原作では、長孫無極の国は「無極国」です。
えっ?
なんで名前が同じなの?
なぜなら、彼は幼い頃から、(なんと四歳ごろから)父親である皇帝の行政文書を一緒に読むほど、知能が発達していたのです。
大きくなると、ドラマでも紹介されましたが、自分一人で数々の手柄をたて(身分の高い皇子なのに)、ついに、父親の皇帝は、その功績を称えるために、国の名前を彼の名前につけたのです。(すごいネームバリュー❗)

育ての父親、皇帝
その2   出生の秘密を知っていた?
ドラマでは、最後になって、長孫無極の実の父親は皇帝ではなく、皇帝の弟である徳王だと明かされます。元皇后と徳王は、もとは相思相愛だったのを、皇帝に引き裂かれたのです。
前から疑っていたものの、実の父親が死んだあとに真実を知ったことで、長孫無極はショックに崩れ落ちます…

原作では、長孫無極は最初から、実の父親は徳王だと知っています。もちろん、両親の安全のために黙っていますが。
ドラマと同じく、長孫無極は育ての親である皇帝を敬愛しています。原作では、皇帝も、病弱ながら穏和で、徳王への嫉妬も持たず、元皇后と長孫無極を心から愛する、文句なしの善人です。なにせ、皇帝も、長孫無極が実の子ではないと知りながら、純粋な愛情で育ててきたのですから。
善人ならばなぜ、皇帝は愛し合う元皇后と徳王を引き裂いたのでしょう?
皇后になる前の元氏は、名を言わない二人の男と出会いました。一人は皇帝、もう一人は後の徳王です。皇帝は名前を隠して、彼女に贈り物をしました。ところが、不幸なことに、匿名で送ったせいで、彼女はその贈り物を徳王からだと思い、受け取ったのです。皇帝も、彼女が自分を選んでくれたと思い、彼女を皇后に迎えました。
悲劇の始まりです…
その後、元皇后は徳王の子供を身ごもります(不倫ですね😵)
こうして、長孫無極の、世の中に達観した性格ができるわけです…

いかがですか?お楽しみ頂けたら幸いです❤️

次回は、「扶揺」前半のメインキャラクター、宗越を取り上げます❗お楽しみに🎵

にほんブログ村 にほんブログ村へ

























2019年12月9日月曜日

「扶揺 伝説の皇后」の原作トーク1 扶揺はタイムスリップ❗

中国時代劇「扶揺」ご存じですか?
私は今年の八月から、中国語で全66話を一気に見終えました🎵

(画像出典https://images.app.goo.gl/gnW91aG6uJ3QjYY28 )
左からヒロイン、扶揺(フーヤオ)と、その恋人にして天権国の太子、長孫無極(チャンソン.ウジ)です✨
ドラマにはまったせいで、なんと原作も読了❗

ちなみに、「扶揺」は中国語でどういう意味か、ご存じでしょうか。辞典で調べたところ、1、「下から上に吹く勢いの強いつむじ風」パワフルで、身分差に負けない扶揺の強さそのものですね👍
2、「出世や官職の昇進が目覚ましいこと」彼女は玄元山の侍女から、姚城(ようじょう)の城主、天熬(てんごう)の将軍、大瀚(だいかん)の瀚王、そして一国の女帝へと、次々地位をあげていきます。作者の方は、名前とキャラクターを完全に一致させているんですね😁
今回は、ドラマと原作の対比を少し…

扶揺(フーヤオ)  ご存じ、最強ヒロイン。元は玄元山の侍女、しかし後に天下を股にかけて人々のために戦い、そのうちに衝撃の身の上も明らかに…
原作は、天下帰元さん作の「扶揺皇后」。現代の若き考古学博士、孟扶搖が、発掘調査中に五州大陸にタイムスリップする小説で、中国では数々の読者賞などを持つ一大タイムスリップ-ラブロマンスです。
中国では、タイムスリップ物は映像化が厳しく、ドラマの中では主人公が記憶喪失の設定が多くなっています。


扶揺は現代では、母一人、娘一人の母子家庭。
腎臓病で透析が必要な母のため、23歳の若さで大学の考古学教授となり、発掘調査をしていたところ、彼女一人だけ事故で生き埋めになってしまいます。
意識が戻ったとき、彼女はなんと、五歳児になっていました。
おまけに、回りは古代中国のような五州大陸…
その後のストーリーは、ドラマとそう変わりません。扶揺は幼い頃から武術を学び、玄元山で燕驚塵(イェン ジンチェン)と共に育ちます。


大きく異なるのは、扶揺は五州大陸にタイムスリップしてから、一度も現代に残してきた母親の事を忘れていないところ。武術を学んだのも、いつか蒼穹国の不思議な術で、現代の母親の元へ帰るためでした。
ところが、彼女の強い心と美しさ、情の深さなどは、同姓の嫉妬、異性の興味などを否応無く惹き付け、
そして、一生に一度の、真実の愛とも出会ってしまうのです❤️
もちろん、それは長孫無極(チャンソン ウジ)のこと。
生死を共にする恋人、そして友人たちがいる五州に留まるのか。
それとも、たった一人の愛する病の母親のところへ戻るのか。
壮絶な苦しみが、扶揺を襲います。
果たして、彼女が選んだのは…


どうでしたか?ドラマをご覧の皆さん、ほんの少し原作の設定をご紹介しました。今ご覧の方も、もう見終わった方も、さらに「扶揺」の世界を楽しめますように。
そして、作者の天下帰元さんが、こんな素晴らしい世界を作られたことに、ばんざーい❤️

次回は、ヒロイン扶揺の相手役、長孫無極(チャンソン ウジ)のご紹介を…
 





にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

2019年12月6日金曜日

扶揺 伝説の皇后 挿入歌 傲紅塵 

こんにちは、当ブログに来て下さってありがとうございます。
こちらは中国時代劇「扶揺 FUYAO 」の挿入歌の一つ。 
本国では「人物主題曲」とありまして、メイン人物の一人、第一話から登場する「医聖」、宗越のテーマ曲です‼️
ご覧になった方はご存じですが、彼は悲劇的な要素をもつキャラクターです。
身分高く生まれながら、幼い頃一族を皆殺しにされ、復讐のために名医となり、「医聖」と称されるほどに…
しかし、復讐のために再会した憎き敵の娘は、彼の幼なじみだった…
この曲は、そんな彼の複雑で悲しい恋の思いを歌っています‼️
ぜひYoutube などでお聞きください❗


 作詞:陳曦
作曲:董冬冬
歌手:尤長靖

漫天 無邊 孤帆在飄(満天に 果てしなく 孤独な帆が翻る)
獨行無依靠 心不是一座孤島(独り前進し 支えは無くとも 心は孤独な離島ではない)
轉念 變幻 只需要一秒 (思いは巡り 移り変わるのに 必要なのは一秒だけ)
天地是懷抱 愛才是心之解藥 (天地は抱擁 愛こそが心を解く薬) 
一雙手被你牽著 (繋いだ手を 君に引かれれば)
就把人間去了煩惱 (この世から煩悩を取り去る)
留下一絲絲情牽夢繞 (ほんの一筋残した情が 纏わる夢を引き出す)
 在心裡迴旋輕挑 (心の中で旋回しては かき乱す)
縱身潛藏紅塵一遭 (この身を俗世に潜めてからも)
總有些劫數難逃 (結局 ある種の災いからは逃れがたい) 
一張臉被你看著 (この顔を 君に見つめられれば)
就把人海去了音潮 (人の海から音が失われる) 留下一種種不羈心跳 (暴れる動悸を残して)
 在夢裡喧囂熱鬧 (夢の中で賑やかに騒ぐ)
 難得心裡有了依靠 (得難い心の拠り所)
 避煩惱 共年少 樂逍遙 (煩悩を避け 幼き日を共にして 自由を楽しむ)


PVアクセスランキング にほんブログ村  実は私、宗越&雲痕の兄弟が大好き💓♥️❤️
これから、創作中の二次小説をUP🐤する予定ですので、ドラマ「扶揺」を愛する方、ぜひおいでください❗

2019年12月5日木曜日

扶揺 伝説の皇后  挿入歌 血如墨

当ブログを訪れて下さってありがとうございます。
この曲は、中国時代劇「扶揺 FUYAO 」のドラマ挿入歌の一つです。
本国では「命運主題曲」とあるので、主人公でありヒロインの扶揺のテーマ曲ですね。
 歌手の張碧晨さんは、時代劇のオリジナル曲を多く歌われている方です。今年リリースされた「楚喬伝~いばらの花~」のオープニング曲も、彼女が歌っています。強く戦う女性をヒロインに据えたドラマに向いた歌手さんのようです。

作詞:陳曦
作曲:董冬冬
歌手:張碧晨


我不懂雁的遷徙 魚的遊歷(私は知らない 雁の流浪も 魚の遊覧も)
草木山水孤寂 (草木や山河の孤独も)
 循著自己心意 (自分の心に従って)
 一步一步 向前走去 (一歩一歩 前に進み行く)
傷情怯意 破碎帶來新的生機 (傷付き 怯えても 破滅は新たな生の機会をもたらす)
我擔得起 無所畏懼 (私は大丈夫 畏れる事はない)
參不透命運 背離我的初心 (測り知れぬ運命 自分の初心に背き)
生死往來如浮萍 (生死が浮草のように行き来する)
我拼上所有 換心中無慮 (私の全てを懸けて 心の安らぎのために)
 過關斬將 所向披靡(難関を断ちきり 向かう所を風靡する) 
就算我不知道 時光的劍如何拔 (たとえ知らなくとも 時間の剣をどう抜くのか)
命運的風如何刮 英雄如何變神話(運命の風がどう吹くのか 英雄がどのように神話に変わるのか)
荊棘給我的掙紮 我咬牙 還給他(茨が私に与えた苦しみ 歯を食い縛り やり返す)
烽火狼煙 我接下 一言不發 (戦火の狼煙を受け入れる 一言も言わず) 
就算我不知道 歲月的馬如何下 (たとえ知らなくとも 歳月の馬からどう下りるか)
夢裏顏色如何浮誇 (夢の中の色彩がどれほど空しいか)
枝椏如何沐芳華 (木の枝にどうして芳しい花が咲くか)
愛恨賜我的天涯 (愛憎が私に与えた天地の果て) 我輕踏 作瀟灑 (軽々と踏み越え 清らかに) 血如墨書寫牽掛 忘留下 (血は墨の如く 心残りを描き 留まることを知らず)

皆さん、ぜひ一度お聞きください❗


PVアクセスランキング にほんブログ村

2019年12月4日水曜日

扶揺 伝説の皇后 主题曲兼オープニング曲 扶揺

こちらは、「扶揺 FUYAO 」のオープニング曲ですね。
ドラマ中では流れませんが、毎回聞くたびに、一気に「扶搖」の雄大な世界観にはまってしまう、オススメ曲です。
扶搖 (莫文蔚)

 作詞:陳曦
作曲:董冬冬 


飛花起舞影綽綽 (花が舞い始める 影もたおやかに)
何事春色入江河 (どうして春の色が流れを染めるのか)
 無他 為 順水逐波 (ただ流れるままに 波を追うため) 
何故琴曲斷離歌 (なぜ琴は別れの歌を止めるのか)
無我天地間寂寞 (抱く思いが無ければ 天地は寂しい)
心在 穹蒼斷崖處靜默 (心は 青空の下 断崖で沈黙する) 
天杯地盞 日月盈懷 (天地を杯に満たし 陽と月を懐に抱く)
何以得世間大自在(どうすればこの世で自由を得られるのか)
自 心中無有懼怕 (心に畏れが無ければ)
情深不藏 情真不荒 (深い情を隠さず 真の情を偽らない) 
萬古千秋 幽夢餘輝 (万古の歳月 秘かな夢の名残の輝き)
何以曆滄桑而明媚 (どうすれば 年月を経ても麗しくいられるのか)
自 心中無有掙扎 (心に葛藤が無ければ)
扶風搖曳 自如縱橫(風にたなびくままに 悠然と気ままに)
瀟灑入夢 驚鴻 (清らかに夢に現れる舞い人) 鸞漂鳳泊更天各 (恋人達は離ればなれになる) 何時素衣染濃墨 (いつの間に白衣は墨色に染まったのか)
情在 得 弦歌不輟 (思いが有れば 琴の伴奏も止まらない) 
何妨歸來仍是客 (帰り来れば 今でも変わらず客人)
濯濯開闔動聲色 (扉を開け放ち その姿に驚く)
意在 得 率性而活 (思いが有れば 天性のままに生きる)


PVアクセスランキング にほんブログ村

2019年12月3日火曜日

扶揺 伝説の皇后  挿入歌 繁華夢

作詞:林海
作曲:宋陽
歌手:黃齡 (Ling Huang)
この曲は、ドラマ中で流れる挿入歌ですね。ヒロイン扶揺の心情を歌っています。

 滄海碧波,蒼茫沙漠 (大海の碧い波 果てしなき砂漠)
阻歲月消磨 (歳月の磨耗を阻む)
長劍在握,回憶斑駁 (剣を握れば 思い出が入り交じり)
 解命運的鎖 (運命の鎖を解く)
天地悠悠,借一杯酒 (天地は悠々と 一杯の酒で)
抵擋這紅塵的狂流 (この俗世の奔流を防ぐ)
哪怕以後,白雲蒼狗(たとえ今後 何が起ころうと)
不回頭 (振り返らない)
情深意重,愛恨兩重 (情は深く 愛憎はどちらも重く)
 癡心誰來種 (恋心の種を蒔くのは誰か)
天地廣闊,情海洶湧 (天地は広々と 愛の世界は滔々と)
相思誰與共 (誰と思いを共にしようか)
江山如夢,劍氣如虹 (山河は夢の如く 剣の軌跡は虹の如く)
 心中不留一絲惶恐(心には一筋の恐怖も留めず)
世俗荒謬,無需逃走 (世俗に道理が無くとも 逃げる必要はない)
承受 (受け入れよう)
就算前路有千難萬險 (たとえ前途に  千も万もの苦難が有ろうと)
在你手裡握住了明天 (あなたの手に 明日が握られているから)
 心緒萬千,以吻封緘 (千も万もの思い 口付けで封じる)
 誰是誰曾經的原點 (誰が誰のかつての原点だろう)
在一瞬間溫熱了雙眼(一瞬の間に眼差しを熱くする)
就算明天有風雨連篇 (たとえ明日に 風雨が連なろうと) 
在你眼中我看到春天 (あなたの眼の中に 私は春を見たから)
 萬般愛戀,以吻封緘 (あらゆる愛と恋 口付けで封じる)
 你是我此生的終點 (あなたは私の一生の終点) 在一瞬間相信了永遠 (一瞬の間に永遠を信じる)
與世為敵也心甘情願 (この世を敵としても 心から乞い願う)
 いかがですか?お聞きになったら、ゆったりとしたリズムで歌われる、ヒロイン扶揺の、長孫無極への思いが伝わります。貴方さえいれば、この世の何も怖くない…そんな感じです。興味を持たれたら、ぜひYoutube でどうぞ。 PVアクセスランキング にほんブログ村

2019年12月2日月曜日

扶揺 伝説の皇后 挿入歌 窗 (まど)

人物主題曲、とありますが、これはヒロイン、扶揺の相手である長孫無極のテーマ曲です。ドラマ中では一度しか流れませんが、もう切なくて、切なくて…長孫無極の扶搖への待ち望む気持ちとか、唯一の相手への思いが詰まった曲ですよね。ぜひともユーチューブなどでお聞きください。


  • 作詞:吳青峰
  • 作曲:吳青峰

  • 歌手:吳青峰
只因是你讓命中註定揮了手 (ただ君のために 
           運命の定めに腕を揮わせ)
也只因是你才能讓我得了救 (やはり君だけが 
            僕を救うことができる)
風吸引著另一場風暴失了控 (風は引き寄せる 
        もう一つの制御を失った暴風を)
錯引起了另一遭錯過撲了空 (誤ちが引き起こす 
     もう一つのすれ違いが空をつかませる)

天地漫遊 (天地を経巡り)
愛恨捉弄 (愛憎に弄ばれる)
脈搏直上的渴求 (脈拍にこみ上げる渇望)

我的影子在這個世界漂流(私の影はこの世界で漂う)
灰塵在雲霄之中逐漸隱沒 (灰塵は雲の中で
            だんだんと隠れ行く)
來來去去我的心誰也不懂 (来ては過ぎ去る 
           私の心は誰も分からない)
等你照進我的窗口 (君が私の窓を照らすまで)


PVアクセスランキング にほんブログ村

2019年12月1日日曜日

扶揺 伝説の皇后 エンディング曲 一愛難求(愛は求め難し)

はじめまして、記念すべき初投稿です。 DVDや有料放送で歌詞の訳は有ると思いますが、あくまで個人的な意訳です。 当ブログを訪れて下さった皆さんが、一つの見方として楽しんでもらえますように。
 一愛難求
 作詞:陳 曦
作曲:董冬冬

 你懂什麼 三界有什麼好 (あなたは分かるの この世にどんな素晴らしさが有るか)
若無貪嗔 若並無煩惱 (もし怒りに溺れることも 煩悩も無いなら)
又怎能叫我 一步三回頭 (なぜ私の一歩進むたび 幾度も振り向かせるの)
為愛愁為恨求  (愛に愁い 恨みに願う)
為情把魂魄都丟掉 (情に駆られ 魂まで捨て去る)
要我愛的那個愛我 (欲しいのは 私が愛し 私を愛するあの人)
只要那一個愛我 (私を愛するあの一人だけ)
你用什麼 換這一愛難求(あなたはどうするの この求め難い愛のために)
若無病弱 若永無蒼老 (もし病も 永久に老いることも無いなら)
又怎叫花火 孤身逐星斗 (なぜ火花に 独りで星を追わせるの)
為人瘦為心留 (あの人のため痩せ細り この心のため留まる)
為夢把運氣都趕跑 (夢のため 運命まで追い払う)
要我美的奪他魂魄 (私の美しさで彼の魂を奪い) 一直在他心裡閃爍(ずっと彼の心の中で輝いていたい)
有道說 此生所求 (言うとすれば 一生で求めるのは)
不過翻雲覆雨廝守 (移ろう世間の中で 守り合う事だけ)
求若不得 執念懸心(求めても得られねば心に懸かり)
眉頭緊鎖 (眉をきつく寄せる)
 有道說 來世若求 (言うとすれば 来世で求めるなら)
唯願寒蟬仗馬參透 (ただ黙って 結末を知りたい)
夢為心囚 賜我愛著 (夢見るのは執着のため 私に愛を与えてよ)
半生著落 (この半生の結末を)
你拿什麼 來對這詩一首 (何を手にするの この詩に応えるために)
若無坎坷 若不曾跌落 (もし障害も 失敗も無かったなら)
又怎能得自我 (どうして自由でいられるの)
 不顧他人說 (他人の言葉を気にせずに)
為自守為己謀 (自分を守るため 知謀を巡らす) 為雲煙過眼都可拋 (一瞬の思いのためなら 全て捨てられる
 要他眼裡心裡的我 (彼の瞳の中 心の中の私を)
絕無可能再有一個 (決して二人といない者にしたい)
 これは、中国時代劇「扶揺 伝説の皇后」のエンディング曲です❗
 女性が主人公のドラマであり、この切ないメロディは、ヒロイン扶揺だけでなく、他の女性キャラクターの思いも詰まっています🎵
ぜひ一度、Youtube でお聞きください❤️






PVアクセスランキング にほんブログ村